わたしのおもちゃ箱

人生は楽しい。何を選んで遊ぶか、それは自分次第。

ショーケース。

日曜日。

いよいよ
発表会の日。


思った通り
寝不足。


いつもなら
ドキドキ
楽しみ

そんな
気持ちなのに、


今回は
いつものようではなく


『寂しい』が
勝っていた、、、


大好きな
ホールニューワールドで
アラジンと
ジャスミン


踊るのが
これで最後、、、


そう思うと
辛くて
泣けてきた、、、


そんな前日。


正直、終わってしまった
今日。

なんだか
ぼんやりしていて

あんまり
覚えていない。


ただ、
アラジン役の
愛する人


その為に
早々から
白いシャツを
着てくれていた。


『あ、アラジンの為か、、、』


その嬉しさだけは
覚えている。


ソロのルーティンは

残念な事に
練習を重ねた

ディべロッペで

足がスカートにひっかかるという、、、
それでも


滞りなく
最後までは
続けられたのが

よく頑張った所。


最後の最後。


私の投げたジャスミンの花を
アラジンが
ポケットから


そっと出して
髪に飾る、、、


そのシーンは
誰もが沈黙

様子を見守っているのが
伝わってきた。


刺した瞬間
歓声が聞こえ

笑顔が溢れた、、、


嬉しさと同時に
やはり
さみしくなった、、、


そして、

愛する人
様子が
やっぱりおかしくて


後半
「ちょっと地面に足がついてる感じしない、、、」と

しんどさを
ボソッと

こぼしてきた。

「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
「無理しないで」

踊り出す直前
そんな会話をしていたコトは

誰にもナイショだ。


私は
この人を
守りたいと

ただただ、、、思った。

そばで、
この人を

守ってあげたいと。


後半、私も
頭痛で
あんまり
覚えていないが


最後に写真を撮ってもらう時

不意に
腰に回された
愛する人の手に

そっと手を添えて
握りしめていた。

「ビックリした!」

でも、
私は離したくなかった、、、


愛する人

遠くに行ってしまわないように
ずっと
傍にいたいから、、、

そう
言わんばかりに

手を離すのを
惜しむ、私。


どうか、
私たちを

神様、離さないで
下さい。


そんなショーケース、、、

次は
あるのだろうか、、、