わたしのおもちゃ箱

人生は楽しい。何を選んで遊ぶか、それは自分次第。

それよりも高い壁。

昨日のレッスンを
最後に
私もスタジオを最後に、

愛する人
退職の日を迎えた。


最後の思い出に
白い、ウエディングドレス
タキシード姿で

ソロのビデオを撮って
シアワセな
最後になった。

ビデオ撮りの後にも
レッスンを入れていて


好きな曲をかけ、
好きなように
踊る。

そんな時
愛する人

カミングアウト

してきたのだ。

私は
平井堅槇原敬之の曲が
好きで

『かけて』と言う。

「だから僕のこと引き寄せるんやね」

「?」

「同類の人だから」

「、、、」


先生と生徒の壁を
超えたと
思ったのに、、、

私を思ってくれているのは
間違いないが

何故か上手く
進まないのは

この
『それよりも越えられない壁』
だったんだと

どこかで
「もしかしたら」と
思っていたけど

こんな唐突に言われて
思わず
知らないフリをした。

そして、
湧いてきた思いは

『だから何?』だった。

愛する人
どんな人だとしても、

私は何も
変わりなく
愛しているし、

結ばれるコトが
全てではなく

仲良しでいたいし

もっと近い
存在でいたいと
それだけだ。

私とってカレは
もう、
恋愛の次元を
超えた存在だから。


そんなふうに
思えた。

だから
帰宅して、

眠る前


「あなたがどうであれ、
何も変わらず私は
あなたをお慕いしております。」

お礼の文面に
このメッセージを中に
織り交ぜたのだ。


強がりでもなく
結局
愛する人

私にとって
愛する人でしか、ない。


スタジオでの
最後

握手をする手を
なぜだか互いに離せずにいて

『明日も会うのに』と

いつまでも
握っていた、、、


今日もきっと
何事もなく

愛する人のお稽古を
受けるのだろう。

いや、
何事もなくていい。
もっと
越えられない
現実を

聞かされるのは
怖いから。

このままでいい。
何も知らないまま

私は
アナタを

愛し続けられたら
大事に
思ってくれていたら

アナタの
愛する人になれなくても

離れてしまうより
会えなくなってしまうより
ずっとずっと
いい。


どうか
カミサマ

思い通りに
いかない

私のミライ。

せめて
愛する人のそばからは

離さないでクダサイ、、、